新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いと使い分け
📅 2026年8月4日 公開(2026年9月8日 更新)
新NISAを始めようとすると、まず出てくるのが「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠です。名前は似ていますが、投資できる商品や年間の上限が異なります。ここでは両者の違いと、自分に合った使い分けの考え方を整理します。
2つの枠は「同時に使える」のが大きな特徴
以前の制度では、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方しか選べませんでした。2024年に始まった新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を同じ年に併用できます。片方だけを使うことも、両方を組み合わせることも可能なため、まずは「選択ではなく併用できる」という前提を押さえておくと理解が進みます。また、非課税で保有できる期間は無期限になり、口座は18歳以上であれば開設できます。制度全体の始め方は新NISAの始め方で解説しています。
年間投資枠と非課税保有限度額の数字を押さえる
金融庁の公表内容によると、年間に投資できる上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計すると年間360万円です。さらに、生涯にわたって非課税で保有できる上限として非課税保有限度額が1,800万円と定められており、このうち成長投資枠で使えるのは1,200万円までです。つまり、1,800万円をすべてつみたて投資枠で使うことはできますが、成長投資枠だけで1,800万円まで使うことはできません。この限度額は2つの枠を合算して管理されます。年間の枠は毎年新しく使えますが、使い切れなかった分を翌年に繰り越すことはできません。
つみたて投資枠は長期の積立に向いた商品が中心
つみたて投資枠で買えるのは、金融庁が長期・積立・分散に適すると定めた基準を満たす投資信託などに限られます。信託報酬(運用にかかる手数料)が低く抑えられた商品が中心で、毎月一定額を自動で買い付ける積立設定と相性が良い枠です。買い方も積立が前提で、まとまった金額を一度に投資する使い方には向いていません。投資の経験が浅い方が最初に使う枠として選ばれることが多く、商品選びの基本は投資信託の選び方で整理しています。
成長投資枠は選べる商品の幅が広い
成長投資枠では、投資信託に加えて上場株式やETFなど、より幅広い商品を購入できます。つみたて投資枠の対象商品を成長投資枠で買うこともできるため、同じ投資信託を年間120万円を超えて積み立てたい場合の受け皿にもなります。個別株に投資したい方や、つみたて投資枠の対象外のファンドを買いたい方に向いた枠です。ただし選択肢が多い分、商品の中身やリスクを自分で判断する必要があり、値動きの大きい商品を選べば損失も大きくなり得る点には注意が必要です。一部の高レバレッジ型の商品などは成長投資枠でも対象外とされています。
売却した分の枠は翌年以降に再利用できる
新NISAでは、保有している商品を売却すると、その商品の買付額(簿価)の分だけ非課税保有限度額の枠が翌年以降に復活し、再び使えるようになります。以前の制度では売却した枠は戻らなかったため、この点は大きな変更です。ただし復活するのは生涯の限度額の部分であり、年間投資枠はその年の上限を超えて使えるわけではありません。ライフイベントで一部を取り崩し、余裕ができたら再び投資する、という柔軟な使い方がしやすくなっています。
迷ったらつみたて投資枠から始めるのが分かりやすい
どちらを使うか迷う場合は、まずつみたて投資枠で毎月の積立を設定し、慣れてきたら成長投資枠を検討するという順序が分かりやすい進め方です。積立の設定にクレジットカードを使えるネット証券もあり、投資額に応じてポイントが貯まる場合があります。例えばSBI証券は三井住友カード(NL)、楽天証券は楽天カードでのクレカ積立に対応しています。付与率や上限は証券会社やカードによって異なるため、詳しくはクレカ積立の基礎知識を参考にしてください。
注意点とまとめ
NISA口座は1人1口座で、金融機関を変える場合は年単位での手続きが必要です。また、NISA口座内の損失は他の口座の利益と相殺(損益通算)できないため、非課税のメリットは利益が出たときに限られます。投資は元本が保証されておらず、生活防衛資金を確保したうえで余裕資金で行うのが前提です。制度の詳細や対象商品は変更されることがあるため、金融庁や証券会社の公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
Q. 新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠は両方同時に使えますか?
A. 2024年に始まった新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を同じ年に併用できます。片方だけを使うことも両方を組み合わせることも可能です。年間の上限はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で合計360万円とされています。制度の詳細は変更されることがあるため、金融庁や証券会社の公式サイトで確認してください。
Q. 新NISAで売却した分の枠は復活しますか?
A. 保有商品を売却すると、その買付額(簿価)の分だけ非課税保有限度額の枠が翌年以降に復活し、再び使えるようになるとされています。以前の制度では売却した枠は戻らなかったため大きな変更点です。ただし復活するのは生涯の限度額の部分で、年間投資枠をその年の上限を超えて使えるわけではありません。詳細は公式サイトで確認してください。
Q. 新NISAはどちらの枠から始めるのがよいですか?
A. 迷う場合は、まずつみたて投資枠で毎月の積立を設定し、慣れてきたら成長投資枠を検討するという順序が分かりやすい進め方という考え方があります。つみたて投資枠は金融庁の基準を満たす低コストの投資信託が中心で、積立と相性が良い枠です。投資は元本が保証されないため、生活防衛資金を確保したうえで余裕資金で行うのが前提です。
この記事で紹介したカード
この記事で紹介したネット証券
新NISAの積立をこれから始める人へ
口座開設は無料で、クレカ積立に対応しているネット証券から選ぶのが基本です。積立額ごとの還元は クレカ積立シミュレーター で計算できます。
- マネックス証券:米国株に強い!マネックスカードでクレカ積立ができる マネックス証券で口座開設(無料)
- DMM 株:国内株・米国株の売買手数料が完全0円!少額から始めやすいネット証券 DMM 株で口座開設(無料)
- 松井証券:1日50万円まで手数料0円!サポートが手厚い老舗ネット証券 松井証券で口座開設(無料)
📚 出典・参考(公式): 金融庁 NISA特設ウェブサイト
🛠 無料ツールで比べてみる