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NISA口座の金融機関変更(乗り換え)完全ガイド

「もっと商品ラインナップが豊富な証券会社に変えたい」「ポイント還元の良いカードでクレカ積立をしたい」といった理由で、NISA口座の金融機関変更を考える人は少なくありません。ただし変更には手続きとタイミングのルールがあるため、事前に流れを理解しておくことが大切です。

NISA口座は1人1口座、変更は年単位が基本

NISA口座は1人につき1口座しか開設できません。そのため「別の証券会社でも開きたい」というときは、新規開設ではなく金融機関の変更という手続きになります。変更は年単位で、その年に一度もNISA口座で買付をしていなければ、その年分から変更できます。すでにその年に買付をしている場合は、変更できるのは翌年分からです。積立設定を放置していると自動的に買付が続いてしまうため、乗り換えを決めたら現在の金融機関で積立を止める手続きが最初の一歩になります。年間投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)や非課税保有限度額1,800万円は制度全体で管理されるため、金融機関を変えても枠がリセットされたり増えたりすることはありません。

変更手続きの流れと必要書類

手続きは大きく3段階です。まず現在の金融機関に金融機関変更の届出をして「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を発行してもらいます。次に新しい金融機関でNISA口座開設を申し込み、この通知書と本人確認書類を提出します。最後に税務署で二重開設がないかの確認が行われ、完了すると新しい金融機関から開設完了の連絡が届きます。確認には数週間程度かかることが一般的で、この間はどちらの金融機関でもNISAの買付ができない期間が生じます。書類の郵送が必要な金融機関もあるため、ネットだけで完結すると思い込まず、申込画面で必要書類と提出方法を確認しておきましょう。締切は金融機関ごとに設けられており、秋以降に手続きすると当年分ではなく翌年分の変更として扱われることがあります。

保有している商品はどうなるのか

金融機関を変更しても、それまでに買い付けた商品は変更前の金融機関のNISA口座にそのまま残ります。新しい金融機関のNISA口座に移すことはできず、選択肢は売却するか、旧口座で保有を続けるかのどちらかです。非課税のまま保有を続けられるので、無理に売る必要はありません。そのため「今の商品は旧口座で保有を続けつつ、来年からの積立を新しい金融機関で始める」という形になるのが一般的です。結果として2つの金融機関にNISAの残高が分かれるため、資産全体の把握には一手間かかります。家計簿アプリの口座連携や、年に一度の残高メモなどで全体像を見える化しておくと管理しやすくなります。なお、売却した分の枠は翌年以降に復活しますが、復活した枠は変更後の金融機関で使うことになります。

クレカ積立の還元率を理由に乗り換えるときの判断基準

変更を検討する理由として多いのが、クレカ積立の還元率と、貯まるポイントの使い道です。SBI証券なら三井住友カード(NL)Olive フレキシブルペイでVポイント、楽天証券なら楽天カードで楽天ポイント、マネックス証券ならマネックスカード、三菱UFJ eスマート証券ならau PAY カードと、証券会社によって組めるカードが決まっています。判断のポイントは還元率の数字そのものより、貯まったポイントを日常で使い切れるかどうかです。月10万円を積み立てても、還元率の差が0.5%なら年間6,000円程度の差にとどまります。乗り換えの手間や買付できない期間を考えると、ふだん使っている経済圏に寄せる方が結果的に続けやすいことも多いです。組み合わせの詳細はNISAとクレジットカードの組み合わせで整理しています。

乗り換えで失敗しやすい落とし穴

よくある失敗は、旧金融機関の積立設定を止め忘れて、その年に買付が発生してしまい変更が翌年送りになるケースです。また、iDeCoや特定口座は今回の変更とは別の制度なので、NISAを移しても自動的には移りません。特定口座で保有している商品を移したい場合は移管の手続きが別途必要で、対応していない商品もあります。クレカ積立を目当てに変更する場合、カードの発行と証券会社への登録が完了していないと初回の積立に間に合わないことがあります。さらに、証券会社や金融機関のポイント還元は条件が改定されることがあるため、乗り換え理由にした条件が変更後も続く保証はありません。移る前に、公式サイトで最新の条件と改定予定の告知を確認しておきましょう。

変更が向く人・今のままでよい人

乗り換えが向くのは、これから積立を始める、または積立額を増やす予定があり、ポイントを使う経済圏がはっきり決まっている人です。積立期間が長いほど還元の差は積み上がるため、早い段階で決めるほど効果があります。一方、すでに積立額が固まっていて還元率の差が小さい人や、旧口座と新口座の2か所管理を負担に感じる人は、今の金融機関のまま続ける方が無難です。取扱商品や手数料が理由なら、乗り換えではなく特定口座を別の証券会社で開く方法もあります。迷ったら、変更したい理由を「ポイント」「商品」「使いやすさ」のどれか一つに絞り、それが本当に乗り換えでしか解決しないかを考えてみてください。制度の詳細や最新の条件は、金融庁と各金融機関の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q. NISA口座の金融機関は年の途中でも変更できますか?

A. 変更は年単位が基本です。その年に一度もNISA口座で買付をしていなければその年分から変更でき、すでに買付をしている場合は翌年分からになります。積立設定を放置すると自動的に買付が続いてしまうため、乗り換えを決めたら現在の金融機関で積立を止める手続きが最初の一歩です。秋以降の手続きは翌年分として扱われることがあります。

Q. NISA口座を変更したら、今持っている投資信託はどうなりますか?

A. それまでに買い付けた商品は変更前の金融機関のNISA口座にそのまま残り、新しい金融機関に移すことはできません。選択肢は売却するか、旧口座で非課税のまま保有を続けるかのどちらかです。「今の商品は旧口座で保有を続けつつ、来年からの積立を新しい金融機関で始める」形が一般的で、結果として2つの金融機関に残高が分かれます。

Q. クレカ積立の還元率が高い証券会社に乗り換えるべきですか?

A. 判断のポイントは還元率の数字より、貯まったポイントを日常で使い切れるかどうかです。月10万円を積み立てても、還元率の差が0.5%なら年間6,000円程度の差にとどまります。乗り換えの手間や買付できない期間を考えると、ふだん使っている経済圏に寄せる方が続けやすいことも多いです。還元条件は改定されることがあるため、移る前に公式サイトで確認してください。

この記事で紹介したカード

この記事で紹介したネット証券

📚 出典・参考(公式): 金融庁 NISA特設ウェブサイト

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